薄紅梅

 

 


解説

 梅というのは、万葉の昔には日本の代表的な花として和歌に歌われたくらいですから、古来より日本に自生していた植物と思っていたのですが、どうやら中国原産のようです。最初に白梅が、ついで紅梅が渡来したようで、万葉集に紅梅の歌は見当たらないとも言われています。ただ、清少納言が枕草子で「木の花は濃きも薄きも紅梅」と称えていることから、この頃には中国から紅梅が伝わって有名になっていたようです。
 この絵に描いた紅梅は、汐留にある「浜離宮恩賜公園」で見かけたもので、きれいなピンク色をしていました。その一枝を、近所で見つけた昔風の家屋を背景に、淡彩で描いてみると、どこか旧家の庭先のような感じに仕上がりました。やはり梅には日本らしい背景が合いますね。

 

参考データ 

 ホームページ掲載:2003.2  使用ソフト:Paint Shop Pro 7J  タブレット:Wacom Intuos  原画サイズ:1035×795ピクセル


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