2004.9.5〜2004.10.3
解説
この夏、少し長めの夏休みを取り、久し振りに私の故郷に家族連れで帰りました。私は帰省すると、子供の頃に遊んだ町外れの堤防を散歩するのをならわしにしています。田舎の郊外のことですから、堤防を歩いている人など殆どいません。
私は、一人でゆっくりと堤防を歩いていたのですが、突然目の前をトビがサァーと横切りました。トビは見る々々青空めがけて上昇し、そこで何羽かいた他のトビと合流しました。そうすると、今度はその中の別の一羽が群れを離れ、川に向かって急降下したかと思うと、再び私の前を超低空飛行で横切り、空に上がって行きました。どうも、かわるがわる急降下の練習をしているようです。
私は、空に駆け上がったトビを眺めているうちに、突然、谷川俊太郎の「鳥羽」という連作の詩の一節を思い出しました。と同時に、このトビを題材に絵を描いてみたいという衝動に駆られました。
その後東京に帰ってからも、トビのイメージは悠々と私の心を飛び続け、やがてこの表紙絵へと結実していったという次第です。
参考データ
ホームページ掲載:2004.10 使用ソフト:Paint Shop Pro 8J タブレット:Wacom Intuos 原画サイズ:1000×600ピクセル
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