山里の雪
解説
この冬は、東京でも早くから雪が降りました。都心に住んでいると、雪とは無縁の冬になることが多いのですが、今年は例外のような気もします。雪というのは、見慣れた景色を一変させてくれます。「雪月花」という言葉で分かるように、日本人は昔から雪を、冬の美しい風物と捉えて来ました。絵を描く者にとって、雪の日というのは何となく心惹かれるものです。
東京の雪景色もいいのですが、やはり雪というと、山村に静かに降り積もる光景を思い浮かべてしまいます。正月に帰省した後、東京に帰って来る電車の中から、山間の里に雪が降り積もる様子を見ました。それを思い出しながら描いてみたのが、この絵です。
遠景の山のふもとに、横に一筋の線が引かれていますが、これは、線路に見立てて描き込んだものです。私を乗せた電車は、ちょうどその辺りを通っていたわけです。いずことも知れぬ山里の、ある雪の日の物語です。
参考データ
ホームページ掲載:2003.2 使用ソフト:Paint Shop Pro 7J タブレット:Wacom Intuos 原画サイズ:1035×795ピクセル
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