夏の終わり



 

 

解説

  夏から秋への変化は少しずつやって来ます。朝夕のしのぎやすさ、吹く風の涼しさ、あるいはいつの間にか聞こえなくなったセミの声。夏に感じた自然のエネルギーは徐々に勢いを失い、静かでしっとりとした雰囲気が辺りを覆い出します。私は、夏の終わりに一抹の寂しさを感じます。それを絵に描いてみようと思い立って、制作したのがこの絵です。
 絵の中では、過ぎ去った夏の勢いを象徴するものとして、朽ち果てた台車を用いています。この台車は、8月に帰省した際、子供を連れて遊びに行った大規模公園の片隅で見つけたもので、何故か心惹かれました。年を経て朽ちゆくものが持つ味わいということでしょうか。
 既にお気づきでしょうが、この絵を加工し、季節が更に進んだ設定にして10月の表紙絵に使っています。1つのモチーフを季節の変化に応じて使い回せるのはパソコン絵画ならではのことで、ちょっと遊び心も兼ねて制作してみました。

 

参考データ 

 ホームページ掲載:2002.9  使用ソフト:Paint Shop Pro 7J  タブレット:Wacom Intuos  原画サイズ:1035×795ピクセル


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