山門より入る
解説
これはやや季節外れなのですが、夏休みに帰省したときにドライブがてら訪れた、ある山城の門を描いたものです。あの頃は緑濃い景色だったのですが、既に秋も深まりつつあることでもあり、やや色を抑えて渋めに着色しました。
何ということもない景色だったのですが、風雪を経て朽ちつつある石垣が何となくいい感じで、淡彩で描いてみたいと思っていました。城自体は既に失われており、城壁や高楼が僅かに残っている程度ですが、そこここに散らばる遺構や本丸跡などから、当時の様子を偲ぶことが出来ます。私は山頂まで登り、建物の土台であったろう礎石を見ながら、松尾芭蕉の「夏草や、つわものどもが夢の跡」の句を思い出しました。
参考データ
ホームページ掲載:2002.11 使用ソフト:Paint Shop Pro 7J タブレット:Wacom Intuos 原画サイズ:1035×795ピクセル
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