柴田記念館
解説
日常の中で、つい見逃しているものがあります。いつもは通らない近所の路地に、何かの拍子に入って、ふと見つける風景もそうですが、この絵の題材になった「柴田記念館」という建物も、そんな例の1つです。
「柴田記念館」は、「小石川植物園」の隅の方にあって、普通に園内を歩いていると気付きません。かくいう私も、この植物園に何度も足を運んでいながら、「柴田記念館」の前まで行ったのは初めてでした。
この建物の名前に冠されている「柴田桂太」という人物は、植物生理化学の分野で貢献があった東京帝国大学の教授で、帝国学士院から受けた恩賜賞の賞金を帝大に寄付し、帝大側がそれを元に植物生理化学実験室として大正9年に建てたのが、現在「柴田記念館」と呼ばれているこの建物です。実験室自体は、植物学教室とともに昭和9年に本郷に移転しましたが、建物は戦災を免れて、当時のまま「小石川植物園」の隅に残っています。
参考データ
ホームページ掲載:2002.8 使用ソフト:Paint Shop Pro 7J タブレット:Wacom Intuos 原画サイズ:1035×795ピクセル
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