堀 端
解説
東京は戦後、機能主義一辺倒で街づくりがなされて来たせいか、味気ないコンクリート・ジャングルの様相を呈していますが、仔細に見ると、江戸時代の面影を残そうという努力が、色々なところに見られます。この木製の灯篭は、北区王子の「音無親水公園」のそばにあるもので、公園を整備したときに設置されたものです。しかし、こういうちょっとした工夫が無味乾燥な街並みにある種のなごみを与えてくれます。
「音無親水公園」のある辺りは、江戸時代には音無川が流れ、川べりは夕焼けのきれいなところとして人々に親しまれていたようです。その頃の情景がどんなものだったのか知る由もありませんが、車道脇に置かれたこの木製の灯篭を川べりにあるように見立て、江戸の昔を偲んで描いたのが、この絵です。丁度夕暮れに向かう時間に設定して描いてあります。江戸時代の庶民達が楽しんだ音無川からの夕焼けというのは、どういうものだったのでしょうか。
参考データ
ホームページ掲載:2002.9 使用ソフト:Paint Shop Pro 7J タブレット:Wacom Intuos 原画サイズ:1035×795ピクセル
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