窓の中の夕暮れ



 

 

解説

  この洋館は、以前淡彩で描いた「旧古河庭園」のレンガ造りの建物で、今回は、それを反対側から見た構図です。この角度から見た洋館はのっぺりとしていて、建物の形としては面白みがないのですが、窓の並び方に惹きつけられて画題に選びました。
 実際には午前中に訪れたのですが、洋館の前に立って窓を見上げているうちに、窓ガラスの反射を使って夕暮れの空を描けないかなぁと思い立ち、情景設定を変えました。しかし、実際やってみると、「窓ガラスに映る夕暮れの空」というのは、イメージ通りに描くのが大変難しくて、何度も描き直しました。結局、洋館を描くよりこの窓ガラスの中の空を描く時間の方が長くなるという結末となりました。ただ、この窓枠の中の風景を容易に何度でも描き直せる(レイヤーを別にしているので)というのは、パソコン絵画の優れた特徴だと思います。絵具で描いたら、絶対こんなふうに綺麗に描き直せません。

 

参考データ 

 ホームページ掲載:2002.7  使用ソフト:Paint Shop Pro 7J  タブレット:Wacom Intuos  原画サイズ:1135×795ピクセル


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