山里の夜は更けて
解説
どうしても9月は月の絵が描きたくなります。清々と澄み切った秋の夜空にぽっかりと浮かぶ月が、絵心を誘うからです。
今回は、よく山登りに行く埼玉県北部の農村風景を思い出しながら、月夜の光景を描きました。東京都内で見る月もきれいですが、やはり鄙びた農村の上にかかる名月の情景は、日本人の心に染み入るものがあるのではないでしょうか。そんなわけで、実際に見たわけではないのですが、童謡に出て来るような世界を絵にしてみたいと思い、想像力を働かせてみました。
この家のモデルは、板橋の郷土資料館に保存されている昔の農家です。今ではこういう造りの家は、なかなか農村でも見かけることがありません。家に限らず昔のものって、風雪を経てそれなりに味が出て来ますね。私も、それが分かるような年齢になったということでしょうか。
参考データ
ホームページ掲載:2006.9 使用ソフト:Paint Shop Pro 9J タブレット:Wacom Intuos 原画サイズ:1035×795ピクセル
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