冬の花



 

 

解説

 冬の花としては、さざんかや椿など赤い花が目立ちますが、水仙も地味ながらいい味わいを持つ花です。寒さが増した頃、いつの間にか生えてきて、清楚な白い花を付けます。花の白と黄色、それに葉の緑の組合せが上品で、冬の陽だまりによく似合っています。
 他方で、水仙はなかなか絵にしにくい花だと、私は思っています。あの縦長のほっそりした容姿は、絵の中に持ってくるとバランスを取るのが難しく、かと言って群生で描くと、これまた配置が厄介です。
 そんなこともあって今回は、花の部分だけに着目して構図を組んでいます。葉の緑がない分、背景を緑系にして、白と黄色と緑が組み合わさるようにしました。
 水仙が咲いているのはひとときのことで、またいつのまにやら消えてなくなってしまいます。まるで東京に降る雪みたいな存在で、やはり冬の花にふさわしいのかもしれません。



 

参考データ 

 ホームページ掲載:2006.2  使用ソフト:Paint Shop Pro 9J  タブレット:Wacom Intuos  原画サイズ:1035×795ピクセル

 

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