解説

 橘の実です。あまり見かけることがないのですが、私の散歩コースの一つに植わっていて、この季節に実が黄色く色付きます。鳥につつかれたと思われる実もあって、冬に備えての重要な食糧源になっているのかもしれません。
 橘は、お菓子の元祖といわれています。新羅から渡来した天之日矛(あめのひぼこ)の曾孫である田道間守(たじまもり)が、垂仁天皇に求められて新羅から持ち帰って来た非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)こそが橘とされており、当時果物が「菓」と呼ばれていたため、田道間守はお菓子の神様として今でも崇められています。
 今では橘の実を食べることはめったにないのですが、古事記や日本書紀にも出て来る元祖お菓子です。昔は天皇をはじめとする皇族も食べていた由緒正しい果物です。


* 使用ソフト:Corel Paint Shop Pro X2   タブレット:Wacom Intuos  原画サイズ:1035×795ピクセル


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