柿実る


解説

 練馬に住んでいると、方々で柿の木を見ます。昔の近郊農業地帯の名残か、庭に実の成る木を植えている家が多いせいもあります。通勤途上にも何本か柿の木があって、 秋になると柿の実が大きくなり、次第に色付いていく様子を見ながら、毎日駅に向かう日々です。
 この絵のモデルになった柿は、実はそうした通勤途上の柿の木ではなく、休日に散策する際に時々通る路地の隅に植わっているものです。ちょうどいい色になった頃にスケッチ代わりの写真を撮って描き始めたのですが、今ではかなり葉は落ち、実も少なくなっています。
 この実がなくなる頃には、本格的な冬がやって来ます。木守りの実を一つ二つ残して枯れ枝ばかりになると、その上を冷たい北風が吹き渡って行くことでしょう。


* 使用ソフト:Paint Shop Pro 9J   タブレット:Wacom Intuos  原画サイズ:1035×795ピクセル


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