冬 蔦


解説

 本格的な冬の訪れで、東京もめっきり寒くなりました。こうなると外に出掛けるのが億劫になりますが、それでも時々運動不足解消を兼ねて、休日の朝、遠目の散歩に出掛けます。
 休憩方々公園をのんびり歩いていると、葉も落ち花も咲いていないモノトーンの世界の中で、それまで見えなかったものが目に留まることがあります。この蔦もその一つで、何度かこの木の前を通ったことがあるのですが、全く気付きませんでした。
 こういう複雑なものを描いてみたくなる気持ちは、絵を描く趣味のない人には理解できないかもしれませんが、私は時々造形の複雑さに惹かれて題材に選びます。そしてまた同時に、制作途中で後悔したりします。
 今回も描きながら、えらいものを題材に選んでしまったなと、若干悔やんだのですが、一度描き始めたものを途中で放棄するのも情けない話なので、時間は掛かりましたが、最後まで描き通しました。
 でもまた暫くすると、途中で根を上げたくなるような複雑な題材を探してくるのでしょう。一種の病気かもしれません。



* 使用ソフト:Paint Shop Pro 9J   タブレット:Wacom Intuos  原画サイズ:1035×795ピクセル


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