遠い明日
解説
子供時代に聞いて妙に印象に残っている言葉に「明けの明星」というのがあります。これは、明け方に東の空に見える金星のことですが、対句として「宵の明星」という言葉もあります。こちらは、日没後に西の空に見える金星のことです。両者のうち、「明けの明星」という言葉には掛詞のような面白い響きがあります。
この絵は、ふと思い出した「明けの明星」という言葉を手がかりに、私なりにイメージを膨らませていったものです。私が実際に「明けの明星」を見たことがあるのか記憶が定かではないのですが、あれがそうだと誰かに教えてもらった、おぼろげなシーンが心に浮かびます。学校のグラウンドか野原か、そんなイメージですが、かたわらで教えてくれているのが誰なのか、どうにも思い出せません。あるいは、子供の頃に見た夢だったのかもしれません。
参考データ
ホームページ掲載:2004.10 使用ソフト:Paint Shop Pro 8J タブレット:Wacom Intuos 原画サイズ:1035×795ピクセル
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