ゆく夏を想う



 

 

解説

  この夏、我が家の庭を含めて色々なところでアサガオを見ましたが、このアサガオだけは強く印象に残りました。帰省したおり、墓参りに訪れたお寺の隅で咲いていたものです。遠目にアサガオと分かりましたが、近寄ってみると、花の色の濃さや葉の形などが、普通のアサガオとは違います。一口にアサガオといっても、様々な種類があることを知りました。
 アサガオはありふれた花である分、普通に描くと平凡な絵日記風の絵になってしまいます。今回はどう描こうかと考えあぐねたすえに、晩夏の雰囲気を取り入れて画面設定することにしました。
 アサガオは、一般に夏の花と思われていますが、遅めに種を蒔くと9月でも咲いています。現に俳句では、アサガオは夏ではなく秋の季語になっています。また、陽射しが弱くなった秋口だと、午後になっても萎まずに咲いています。そんなことを考えつつ、この絵では、晩夏の夕方の設定で描いてみました。夕方に咲いているアサガオというのはちょっとミスマッチですが、そこが何とも不思議な雰囲気作りに一役買っているように思います。



 

参考データ 

 ホームページ掲載:2004.8  使用ソフト:Paint Shop Pro 8J  タブレット:Wacom Intuos  原画サイズ:1035×795ピクセル

 

戻 る 先頭ページに戻る


 

このホームページに掲載されている絵・文章などは、全て本ホームページ製作者に著作権があります。転載、コピー、加工、素材への転用などはお断りします。