春 暖
解説
俳句の春の季語に「水ぬるむ」というのがあります。春の暖かい日が差し始めると、池や小川の水温が上がり、魚や水中の小動物が動き始めますが、それを表した言葉です。暖かくなり始めた頃の雰囲気によく合っていて、中々いい言葉だなと思います。
この絵は、そうした水ぬるむ頃の池辺の風景を絵にしようと描き始めたものですが、完成した頃には、やや蒸し暑いくらいに時折感じる晩春の気候になっていました。季節感と制作ペースについては、毎度のことながら反省しきりです。
この絵のモデルは特にありません。私は行ったことがないのですが、茨城県にある霞ヶ浦の水郷地帯というのは、こんな感じではないかと思いながら描いたものです。春のうららかな日を浴びながら、こういうところを散歩すると、さぞかしリフレッシュ出来るのではないかと思います。
参考データ
ホームページ掲載:2004.5 使用ソフト:Paint Shop Pro 8J タブレット:Wacom Intuos 原画サイズ:1035×795ピクセル
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