帰 路



 

 

解説

  この不思議な風景は、現実にあるわけではないのですが、舟とそれを収容するための小屋は、駒込にある「六義園」の中ノ島に実際にあるものをモデルにしています。おそらく、江戸時代に「六義園」の主だった柳沢吉保が、舟遊びのために作ったものだと思います。ただ、現在では入園者はこの島に渡れないため、遥か遠くから見たものを想像で補いながら描いています。
 絵全体の漠然としたイメージは、荒川の堤防をサイクリングしているときに湧いてきたものです。サイクリング・コースの脇には、草地に分け入って行ける土の道が幾つかあるのですが、自転車を降りてそうした小道を散策しているうちに、ひっそりとした入り江のような場所を見つけました。その周辺の風景をベースに「六義園」の舟小屋を組み合わせてみたのですが、出来上がってみると、どことも知れぬ不思議な風景になりました。組み合わせの妙ということでしょうか。

 

参考データ 

 ホームページ掲載:2004.5  使用ソフト:Paint Shop Pro 8J  タブレット:Wacom Intuos  原画サイズ:1035×795ピクセル


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