銀杏散る頃



 

 

解説

  11月に黄色く色づき出したイチョウも、今や随分葉が落ちました。通勤途上にイチョウ並木があるのですが、はらはらと葉が舞い散る中を歩くのは、中々風情があるものです。並木道に黄色い絨毯のように敷き詰められた落ち葉は、味気ないアスファルトの路面を美しく飾り、多忙を極めて疲労困憊だった私の心を和ませてくれました。
 この絵は、晩秋の記憶として、夕暮れの冷たい風に吹かれるイチョウの葉を描いたものです。葉を照らす最後の日の光を、過ぎて行く秋の象徴と見立てています。そして間もなく、残った葉も全て散るときが来ます。今年もあと僅か。様々な煩い事があっても、最後は心穏やかに年末を迎えたいものです。



 

参考データ 

 ホームページ掲載:2003.12  使用ソフト:Paint Shop Pro 8J  タブレット:Wacom Intuos  原画サイズ:1035×795ピクセル

 

戻 る 先頭ページに戻る


 

このホームページに掲載されている絵・文章などは、全て本ホームページ製作者に著作権があります。転載、コピー、加工、素材への転用などはお断りします。