地図にない森
解説
暫く前に家に帰る道すがら、夜空に浮かぶ三日月を見ました。それは、とてもきれいな三日月でした。夜道で月を見ることはたびたびありますが、三日月を見たのは久しぶりです。そんなこともあって、ふと三日月が描きたくなり、余り深く構図など考えずに描き始めた絵です。三日月の下に何本かの木を描き、それが林になり、やがて森になりました。
絵の描き方というのは、幾通りもあります。最初から構図や色合いをよく練ったうえで、段階を踏んで計画的に描いていく方法が、一番失敗が少ないでしょうし、私も普通はそうやって描いています。しかし、時として、気の向くまま筆の向くまま、落書きでもするように描き始めて、やがて1枚の絵が完成するというのもいいものです。
私は、この絵を描いている間中、ずっと楽しくこの森の中をさまよっていました。それは、絵を描くことを趣味とする者にとって、とても幸福な時間です。この森は私の勝手な創作によるもので、現実にはどこにもモデルはありませんが、私自身、以前からこの森のことをよく知っているような、不思議な気持ちがしました。
参考データ
ホームページ掲載:2003.10 使用ソフト:Paint Shop Pro 7J & 8J タブレット:Wacom Intuos 原画サイズ:1035×795ピクセル
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