白百合



 

 

解説

  地下鉄有楽町線の新木場の駅から少し歩いたところに「都立第五福竜丸展示館」というのがあるのですが、この白百合は、その展示館の脇の野原に咲いていたものです。少し前のことですが、夢の島にある「熱帯植物園」の宣伝に惹かれて出掛けた帰りに、地下鉄の駅へ向かう途中で寄り道していて、偶然見つけました。
 第五福竜丸の話は、子供の頃に聞いたことがありますし、怪獣映画「ゴジラ」が作られるきっかけにもなったという話を、何かで読んだことがあります。
 昭和29年3月に、米国がマーシャル諸島のビキニ環礁で水爆実験を行った際、近海でマグロ漁を行っていた第五福竜丸が死の灰を浴び、乗組員全員が被爆したという事件がありました。「都立第五福竜丸展示館」では、この木造漁船の第五福竜丸を当時のまま展示しています。
 展示館脇に咲いていた白百合は、何か平和への希望を象徴しているようで、心に残りました。海に面した展示場の外では、親子連れが遊んだり、仲間でシートを広げて賑わっている一団がいたりと、のどかな風景で、平和であることの意味を考えさせられる一日でした。



 

参考データ 

 ホームページ掲載:2003.9  使用ソフト:Paint Shop Pro 7J & 8J  タブレット:Wacom Intuos  原画サイズ:1035×795ピクセル

 

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