山梔子



 

 

解説

  題名の「山梔子」は読みにくい漢字ですが、「くちなし」と読みます。ひらがなやカタカナを使ってもよかったのですが、この漢字名が中々趣のある字だったので、そのまま題名に使いました。
 山梔子は、実から染料が作られるため、日本で昔から親しまれて来た植物です。また、独特の香りがあって、爽やかな感じがします。
 絵の世界で強い色というと、普通、赤とか青などの純色、あるいは黒などのどっしりした重い色を思い浮かべますが、風景画や静物画の中にあっては、白というのは意外と自己主張の強い色です。画面に白を置くときには、うまく加減しないと、そこだけ色が浮き上がってしまいます。白い花というのは、そういう意味で難しいところがあります。
 そう言えば、以前どこかの公園に行った際、グループで来ておられた写真愛好家の方々と鉢合わせになりました。先生と思しき初老の男性が、メンバーの方々に向かって、目の前に咲いていた白い牡丹を写真に撮ることの難しさについて講義しておられました。私は写真は素人なのでよく分かりませんが、白の扱いが難しいというのは、絵と同じなのだなぁと思った覚えがあります。



 

参考データ 

 ホームページ掲載:2003.7  使用ソフト:Paint Shop Pro 7J & 8J  タブレット:Wacom Intuos  原画サイズ:1035×795ピクセル

 

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