湖畔の朝
解説
梅雨の曇り空が続く中、明るい湖沿いの風景が描きたくて、特にこれといったモデルもないまま描き始めたものです。湖のほとりに横たわる、朽ち果てた荷車というのは、やや非現実的な設定であり、現実にこういう風景に行き逢うことは、まずありません。ただ、インスピレーションのようなものがあって、私の心にふっと浮かんで来た構図です。あるいは昔、これに近い光景をどこかで見たことがあったのかもしれません。
画面正面に描いたこの荷車は、実は、山の中にある自然公園の片隅に捨てられていたもので、去年の夏にたまたま見つけました。そのときは、これといってあてはなかったのですが、何かに使えそうだと思い、落書き状態でパソコン内に放置してありました。それが時を経て、湖沿いの風景の中に置かれて日の目を見る辺りが、パソコン絵画らしくて面白いところです。
参考データ
ホームページ掲載:2003.7 使用ソフト:Paint Shop Pro 7J & 8J タブレット:Wacom Intuos 原画サイズ:1035×795ピクセル
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