家 路



 

 

解説

  ゴールデン・ウィークに、東京郊外に住む弟の家を訪ねました。近くに、昔のままの小さな小川が流れており、子供達はその中に入って、ザリガニやおたまじゃくし、川えびなどを採って遊びました。川べりは草に覆われた堤防になっており、トンボや蝶が春の日を浴びてゆるやかに飛び交う様も見られました。
 こんな景色は、私が子供の頃にはごくありふれたものでしたが、現在の東京では、まず見ることが出来ません。何か懐かしい思いを呼び覚ましてくれる川岸の風景を眺めながら、ふっと浮かんだイメージを絵にしたのが、この作品です。
 子供の頃、小川や池でカエルやザリガニを取るのに夢中になっているうちに、いつの間にか日が暮れて、慌てて家路を急いだ思い出が幾度かあります。そのときに見た夕焼け空や、その日の収穫を入れたバケツが重かったことなど、不思議とつまらないことばかり覚えているものです。

 

参考データ 

 ホームページ掲載:2003.5  使用ソフト:Paint Shop Pro 7J  タブレット:Wacom Intuos  原画サイズ:1035×795ピクセル


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