Q | 具体的にどういうソフトを選んだらいいのか分かりません。お薦めはありますか。 |
A | これが文句なしに絶対お薦めというソフトはなく、要は、各人の好み・相性や、出せるお金の範囲によると思います。 参考までに申し上げておけば、巷で広く使われているお絵描きソフトは、大きく以下の3つに分かれると思います。 @ 無料ソフト: 個人や企業が作って一般人向けに無料で配布しているソフト。ソフト製作者のホームページからダウンロードできるほか、パソコン雑誌の付録CD-ROMなどに収録されている。 [例] 「Pixia」「GIMP」「Hyper-Paint」など A 廉価版ソフト: 一般人向けに売られている実売価格1〜2万円程度のソフト。多くは、デジカメ写真のレタッチ(修整)機能とお絵描き機能が一緒になっている。 [例] 「Paint Shop Pro」「Photoshop Elements」「Painter Classic」など B 高級ソフト: プロのイラストレーターの使用に耐える機能を持ったソフトで、価格帯としては5万円以上。 [例] 「Photoshop」「Painter」など (注)上記の例示については、ペイント・ソフトのみを記しています。 @ 無料ソフトについて まず無料ソフトをバカにしてはいけません。最近では、市販ソフトと遜色ない機能を持っているものがあるようです。「パソコンで絵を描くことに興味はあるが趣味として本当に続けられるか分からない」という人は、まずこの辺りから始めてみるのも手です。無料ソフトのうちどれを選ぶかは、各ソフト製作者のホームページに接続して、「リンク・ページ」などから実際にそれを使って絵を描いている人のホームページをあれこれ見て決めるのがよいのではないでしょうか。また、様々な無料ソフトを比較しているホームページを参考にするのも手です。それが面倒なら、出来るだけ「定番」と言われているものを選びましょう。「定番」ソフトはユーザーの裾野が広いので、チュートリアルを載せているホームページがそれだけ潤沢にありますし、他のユーザーから色々教えてもらいやすいというメリットがあります。ただ、どうしてもソフトに対する個人的な相性というのがありますから、操作方法やインターフェイスが気に入らなければどうしようもないですけどね…。 A 廉価版ソフトについて 「是非ともパソコンで絵を描きたい」という熱意のある人が、真っ先に購入を検討するのがこの辺りのソフトだと思います。私が使っている「Paint Shop Pro」もこの価格帯なので、このホームページに掲載している程度の作品を作れる機能は持っていると言えます。ただ、一点留意しておかれた方がいいのは、この価格帯のソフトは、お絵描き機能だけではなく、写真のレタッチ(修整)やホームページ用のロゴ作りなど、色々な機能が盛り沢山になっていますので、お絵描き機能にどの程度重点が置かれているのか、よくチェックされた方がいいと思います。実際の選択について一番手っ取り早いのは、各ソフトの期間限定付きお試し版を実際に使ってみることだと思います。お試し版は各ソフトのホームページで手に入りますが、パソコン雑誌の付録CD−ROMに収録されていることも多いので、チェックしてみて下さい。 B 高級ソフトについて 最後に高級ソフトに関してですが、これが廉価版ソフトより性能面で優れていることは否定しませんが、いきなり早まって買わない方がいいと思います。例えば、プロも使っている「Photoshop」は、きっと素晴らしいソフトなのでしょうが、実勢価格が8万円以上しますので、かなり高価な買い物になります。「絶対絵を描くのを続ける」とか、「最高の機能が欲しい」といったこだわりがあるなら別ですが、「本屋に行くと解説書が一杯出ている」とか「よく名前を聞く」、「皆が持っている」とかいっただけの理由で買うと、思わず高い買い物につきかねません。また、実際に高級ソフトをインストールしているアマチュアの方が、その機能を十二分に使っているかについても疑問があります。まずは、お試し版を使って値段と機能を見比べ、コスト・パフォーマンスを納得したうえで購入する方がいいと思います。もっとも、あなたがお金持ちなら別ですが…。 |