パソコンで描いた絵というと、女の子を漫画やアニメ風に描いたものとか、挿絵として使われる簡単なイラストが圧倒的です。そもそもパソコンのお絵描きソフトは、そうした絵を描くのに向いているのではないですか。



確かに、現在パソコンで描かれた絵の多くは、漫画やアニメ風、イラストといったものですが、それはソフトの問題ではなく、描く人が自分の好みでそうした画題を選んでいるに過ぎません。

お絵描きソフトの機能のすごいところは、漫画から本格的な絵まで、ジャンルを問わずあらゆる絵が描けるようになっている点です。例えば、油絵具で漫画を描くというのは中々難しいですし、水墨画で商業デザインをやるのも大変ですが、パソコン・ソフトは基本的に全分野をカバーしています。勿論、得手、不得手はあって、パソコンで水墨画の霧煙る世界を描くのは容易ではありませんが、それもソフトのプログラミングの問題であって、高級ソフトならある程度表現可能です(廉価版ソフトでも工夫次第だと思いますが)。

従って、「パソコンで漫画やイラストを描くのは簡単だが風景画や静物画を描くのは難しい」といったことはありません。お絵描きソフトは何にでも使える道具です。何を描くかは、各人の好みの問題です。

あと一言申し上げれば、自分と傾向やジャンルの異なる絵であっても、自分とは無縁の世界と考えることはないと思います。パソコンの世界では、漫画・アニメ風、イラスト風、絵画風などが等しく同居しています。自分とは異なった傾向の絵を描く人たちとジャンルを越えて交流すると、様々な表現方法について勉強できますし、お絵描きソフトの可能性の広さを実感できると思います。




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