子供の頃からあまり絵を描くのが得意ではないのですが、大丈夫でしょうか。



音楽や絵画などの芸術分野では、生まれながらの才能というのが重視される風潮がありますが、これはあくまでもプロの世界の話です。あなたがこれからプロの画家になろうとするのなら別ですが、趣味で絵を描くのに才能があるとかないとか気にしないことです。

また、パソコンで絵を描く場合、ソフトが持っている様々な機能があなたの作業を手助けしてくれますので、学校の授業で絵具を使って絵を描いていたのに比べて、作業的に楽なことが多々あります。案ずるより産むが易しです。

いずれにせよ、「うまく描かなければならない」という気持ちをあまり持たないことですね。「こんなに下手だと恥ずかしい」とかいった気持ちも禁物です。絵は、如何に実物通りにそっくり描けるかを競うものではありません。大切なのは、各人の「持ち味」です。言い換えれば、描く人の個性や、対象の捉え方が、独自の雰囲気をもって作品に表れ、人を惹きつけるのです。写実的な絵ほど素晴らしいと思うなら、むしろ絵ではなくデジカメ写真に撮ればいいわけで、絵を描くということには別の意義があると考えて下さい。従って、写実的であることや、上手く描くということを過度に意識せず、臆することなく伸び伸びと絵を描いて下さい。




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